歯にまつわる、意外と知らない話など不定期でお届けする気まぐれコラム


歯にまつわる、意外と知らない話など不定期でお届けする気まぐれコラム

Vol.92

歯の数とアルツハイマー型認知症

もうすぐお彼岸ですが、まだまだ暑い日が続きますね。
このコラムをお読みのみなさまは、いかがお過ごしでしょうか。

ところで、歯がたくさん残っている人の方が、アルツハイマー型認知症になりにくいということはご存知の方も多いのではないでしょうか。

↓歯数とアルツハイマー型認知症との関連
https://www.jda.or.jp/jda/release/detail_148.html

そのアルツハイマー型認知症について、脳の記憶中枢である「海馬」が、アルツハイマー病患者で早期に萎縮することから、初期認知症の画像バイオマーカーとして利用されており、アルツハイマー病の多くのリスク因子は海馬の萎縮速度と関連することが報告されています。

軽度の歯周病では歯の数が少ないほど左海馬の萎縮速度が速く、重度の歯周病では歯の数が多いほど左海馬の萎縮速度が速いことが明らかになりました。
歯周病が進行してくるとその歯を残す方がむしろアルツハイマー型認知症のリスクが上昇する可能性があるのです。

↓詳しくはこちらの東北大学の記事を参照
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/07/press20230706-03-dental.html

つまり、単に歯を多く残すだけでなく、残す歯は健康であることが大事だということなのです。
健康な状態の歯を残すためには、定期的な歯科医院への通院は絶対に欠かせません。
特に歯周病は自覚症状なく進行することがほとんどですから、自己診断は危険だと考えていただけると良いのではないでしょうか。


ブログも毎月更新してますのでよかったら見てみてくださいね。
http://blog.goo.ne.jp/katousika

かとう歯科 加藤一成
~令和5年9月21日(木)投稿~


バックナンバーはこちら! こちらの記事に関するご質問などはこちら>>>

Pagetop