歯にまつわる、意外と知らない話など不定期でお届けする気まぐれコラム
Vol.65
歯科医師の行っている感染対策
遅めの梅雨明けでしたが、梅雨が明けてからの猛暑もなかなか大変な今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
ところで、コロナで緊急事態宣言が出た前後くらいから、歯医者はコロナにかかりやすいとテレビで聞いたけどというよく質問をよく受けますので、このコラムでもお答えしてみたいと思います。
歯医者がコロナにかかりやすいといわれるようになった発端はニューヨークタイムズの記事だとされています。
↓ニューヨークタイムズの記事はこちら
https://www.nytimes.com/interactive/2020/03/15/business/economy/coronavirus-worker-risk.html
この記事にある図表はよくテレビでも紹介されるので、見覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。
図の横軸は、「仕事中の他人との近接距離」を示しています。
縦軸は、「病気や感染症への暴露の度合い」を示しています。
病気や感染症の種類についてはどんなものかは制限していません。
歯科医師は、人と近いところにいてむし歯菌や歯周病菌の暴露に毎日さらされているわけです(むし歯や歯周病は感染症です)。
近接も暴露もしているわけですから、この基準では歯科医師は感染しやすい職業という結果になってしまうのでしょう。
しかしながら、この基準は感染防御という観点に欠けています。
歯科医師はコロナがはやるより以前から、滅菌機でしっかり滅菌した器具を使うなど、感染対策を行っています。
コロナがはやるようになってからは、さらに対策を増やしています。
↓当院が行ってきた対策は過去コラムに公表しています
・安心安全を尽くした診療
・新型コロナウイルスに対する対策を強化
・赤外線非接触体温計を導入
全国で見ても実際に診療室で、感染した歯科医師は出ていません。
歯科医師が特に感染やすい職業とは言えないのではないでしょうか。
歯科医師の行っている感染対策は十分効果を上げていると言い換えてもいいのだと思っています。
コロナの流行のためにいろいろと患者さんに協力をお願いすることもあるかと思いますが、今後も安心安全の歯科治療を提供できるようにがんばりますのでよろしくお願いします。
ブログも毎月更新してますのでよかったら見てみてくださいね。
http://blog.goo.ne.jp/katousika
かとう歯科 加藤一成
~令和2年8月12日(水) 投稿~
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