歯にまつわる、意外と知らない話など不定期でお届けする気まぐれコラム


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Vol.58

歯周病の新基準が令和元年12月に決定

暖冬とはいえ、寒い日が続いています。
このコラムをお読みの皆様はいかがお過ごしでしょうか。

ところで、欧米の歯周病学会では歯周病について、ステージとグレードの分類を導入するようになるようです。
ステージで重症度を判定して、グレードで進行しやすさを判定するような仕組みになっています。

↓詳しくはこちら
https://www.perio.org/sites/default/files/files/Staging%20and%20Grading%20Periodontitis.pdf

日本でも似たような基準を導入していくことを令和元年12月に決定したようです。

↓詳しくはこちら
http://www.perio.jp/file/news/info_191220.pdf

少し紹介すると、ステージは軽い方からⅠⅡⅢⅣと分類し、グレードは軽い方からABCと分類することになっています。
治療中や、メインテナンス中に歯を失うのは、グレードがCの方に多く、この分類も比較的よく機能しているようです。
とすると、日常臨床にはグレードは利用しやすそうに思います。
グレードがCの方にはより手厚いプログラムで、対応するべきだということが判りやすくなるからです。

どういう方がグレードCに分類されるのでしょう。
今までの歯周病の進行が速かった方がその代表ですが、それ以外にも、タバコを1日10本以上吸う人や糖尿病でHbA1cが7以上の人もグレードCに分類されることになっています。
タバコを10本以上吸うとか、糖尿病の検査値でHbA1cが7以上というのは一般の方でもわかりやすい基準なのではないでしょうか。

セルフケアでの歯みがきが重要なのはもちろんですが、グレードCに該当される方は特に、専門的な歯科のプロフェッショナルケアの受診をされるようにお勧めします。


ブログも毎月更新してますのでよかったら見てみてくださいね。
http://blog.goo.ne.jp/katousika

かとう歯科 加藤一成
~令和2年1月29日(水) 投稿~


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